点字ブロック情報
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1.そもそも点字ブロックとは?
点字ブロックは、正式名称を「視覚障害者誘導用ブロック」といい、視覚障害者のために、裏の触感覚で認識できるよう、突起を表面につけたものです。
視覚障害者を安全に誘導するために、面や床面に敷設されています。
点字ブロックは、視覚障害者の安全および、快適な移動を支援するための設備として1965年(昭和40年)に三宅精一氏によって考案され、今日では、歩道・鉄道駅・公共施設のみならず、民間の商店の出入り口近辺などに広く設置が進んでおり、我々の生活にかかせないものになっています。
現在は誘導ブロック、警告ブロックタイプなど世界中に広がっています。
2.誘導(ライン)と警告(ポイント)の違い
(1) 誘導ブロック(線状ブロック)について
誘導ブロックは、進行方向を示すブロックです。
線が並んだ形状をしており、視覚障害者がブロックの突起を足裏、あるいは白杖で確認しながら突起の方向にしたがって進むことができるように設置されています。
(2)警告ブロック(点状ブロック)
警告ブロックは、危険箇所や誘導対象施設等の位置を示すブロックであり、点が並んでいる形状から、「点状ブロック」と呼ばれこともあります。 警告ブロックは文字通り注意すべき位置を示すブロックです。
主に階段前や横断歩道前、誘導ブロックが交差する分岐点、案内板の前、障害物の前、駅のホームの端等に設置されています。
3.点字の種類の説明(主に施工方法別)
舗装する路面の種類や状態、環境によって埋込式や溶融式など使用する点字が異なります。
ブロックタイプ
点字ブロックとして最初に誕生したタイプの点字。
舗装新設時に埋め込むか、舗装を切削して埋め込むタイプ。
【長所・短所】
他の商品と比べ、重厚で壊れにくく比較的安価なものがある。
マンホールなどの障害物がある場合はその形状の特徴から、迂回せざるを得ない。
点字鋲タイプ
主に建築物の中で使用されることの多い、 床面に突起部のみを埋め込むタイプの点字。 カーペットへの設置に対応したタイプもあります。
【長所・短所】
突起部のみの設置なので、景観を邪魔しない反面、 点字自体が目立ちにくい傾向にあります。
溶着・MMAタイプ
点字ブロックとして最初に誕生したタイプの点字。舗装新設時に埋め込むか、舗装を切削して埋め込むタイプ。
【長所・短所】
他の商品と比べ、重厚で壊れにくく比較的安価なものがある。
マンホールなどの障害物がある場合はその形状の特徴から迂回せざるを得ない。
貼付・シールタイプ
シート状になっている点字をブチルテープなどの、 粘着質とプライマーを用いて貼り付けるタイプの点字。
【長所・短所】
直接路面に貼り付ける為、舗装を痛めることがありません。既設の路面に自由に貼り付けられるためマンホール等の障害物があっても連続して設置可能となります。 一般的に施工が早く、設置コストも低く押さえることができます。施工時の路面状況によっては接着強度が弱まるため、使用できない場合があります。
その他・短期間設置用
工事期間中のみ等の短期間での点字敷設が必要な場合に使用できる、マット状で床に敷いて使用するタイプの点字や、貼付タイプでのり残りのしないタイプなどがあります。
その他、玄関マットのようなマットにジョイントして使用するタイプなど、様々なタイプの点字が開発されています。
4.点字設置におけるルール
(1)誘導ブロック
誘導ブロックを設置する際には、以下に示した事項を守らなければいけません。
頭上及び周囲 30cm 以内に障害物がない箇所に設置すること
移動方向を認識しやすいこと
必要な場所に誘導されていること
連続性を保つこと
屈曲部の角度(内角)が 135 度以上の場合にはその箇所に警告ブロックを設置しないこと
足裏の触感覚でブロックの方向を認識できる程度の面積があること
(2)警告ブロック
警告ブロックを設置する際には、以下に示した事項を守らなければいけません。
障害物前で立ち止まることができること
分岐点がわかりやすいこと
何の警告を意味しているのかを認識しやすいこと
足裏の触感覚でブロックの位置を認識できる程度の面積があること